今の自分の暮らしの中で、増やすこと(プラス)にエネルギーを注がれている方は、ぜひ、減らすこと(マイナス)にも目を向けてみるのもおすすめです。
わたしは大学でテキスタイルの勉強をしていました。染色に明け暮れていて、手はいつも何色かに染まっていて、スーパーで商品を手に取ったらギョッとされていました。そりゃそーだ。笑
染色で一番初めに教わることは、精錬といって繊維に紛れているものを取り除いたり、素材を白くしたり、きれいにする作業です。
早く色を入れたくてウズウズしているわたしにはこの作業がつまらないのです。地味だし。
色を扱い出してからようやく、このきれいにする作業の大切さがわかったのです。
この精練次第でその後の染まり方がずいぶん変わるからです。
手を抜いたり、この工程をはぶくと、ムラになったり、その色の持つ良さがまったく発揮されません。下手したら染まらない。
わたしたちにも同じことが言えるようです。
アーユルヴェーダの基礎を学んでいる時に先生から
「汚れた布をきれいに染めるには、一度白くしてからでないときれいに染まらない」と教えてもらいました。
学生時代の体験とアーユルヴェーダの先生から教えてもらったことがとてもしっくりきています。今も自分の生活の中での引き算を心がけています。
読んでいない本、使っていないもの、着ていない服は手放す。
ひとつ何かを買うときは、ひとつ手放す。
食べることと同じぐらい、排泄も気にする。
スマートフォン(SNS)の時間を減らす。
自分でできる浄化方法を続ける。(アーユルヴェーダでは、舌磨き、オイルマッサージ、オイルでのうがい)
からだとこころはつながっているもんね。
自分の状態と部屋の状態も同じだって言われているよ。
わたしたちは、取り入れることはわりと得意だと思いますが、手放すことはちょっと苦手だったりしませんか。
引き算を心がけるとスッキリしてきます。
自分の中に余裕というかスペースがうまれてきた感じがあります。
呼吸も吸ってばっかりだったらしんどいですよね。
しっかり吐けると、次の吸う息も気持ちがいいもんです。
もし、今、スッキリしないなら、モヤモヤしているなら、変わりたいと思っているなら、もっと自分らしく生きていきたいなら、引き算もたのしんでみるといいと思います。
mayu